リアリティセラピー



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リアリティセラピーとは何ですか?
*キーワード* 選択理論心理学 カウンセリング手法
■回答■
リアリティセラピー(現実療法)は、精神科医のウイリアム・グラッサー博士により1965年に提唱されたカウンセリング手法です。現在では、米国で心理学やカウンセリングを学ぶ大学大学院で用いられているテキスト『Theory and Practice of Counseling and Psychotherapy 第6版』(Gerald Corey 編)に、代表的な10の心理療法として、精神分析療法や来談者中心療法などと共に挙げられています。

リアリティセラピーは、内的動機づけを基盤とした「選択理論心理学」に基づくカウンセリング手法です。
その主な特徴としては、
・過去ではなく現在に焦点を合わせること
・人の行動にはいつも目的があり、それはその人自身の「選択」であると考えること
・私達は「責任の概念」にのっとった行動を選択する必要があること などが挙げられ、
カウンセリングでは、その人自身が、自分の人生をより良くコントロールできるようになるための援助をします。

特に、人がより良く欲求充足できる人生を歩むためには、その人にとって大切な人との関わりが、健全であたたかく、満足できる関係であることを重要視しており、そのような関係が断絶している時や不満足なものである時には、その大切な人間関係の回復を援助することを目標としています。

*参考図書*
『15人が選んだ幸せの道』
このグラッサー博士の著書では、現実療法(リアリティセラピー)の実際について知ることができます。強迫神経症、自殺願望者、性同一性障害、アルコール依存症などの事例に対して、リアリティセラピーを用いてグラッサー博士がどのように対応されるのかを、まるでその場に同席しているかのように読み進めることのできる著書です。
この書について、論理療法の提唱者アルバート・エリスは「今まで書かれた心理療法に関する本の中で、もっとも創造的な書籍の1冊である」と評しています。


『リアリティセラピーの理論と実践』
リアリティセラピーにおけるカウンセリングの指針やカウンセラーが配慮すべき環境(関係の確立)、具体的な質問の方法について記されています。
グラッサー博士が「もっとも親しい同僚の一人」と紹介されている、ロバート・ウォボルディング博士の著です。


認知行動療法とよく似ていると聞くのですが…
*キーワード* 認知行動療法 論理療法 認知療法
■回答■
リアリティセラピー(現実療法)のカウンセリングは、カウンセラーがクライアントに対して多くの質問をすることによって進められます。質問そのものに注目すると、認知行動療法とリアリティセラピーはとても似ているように見えます。

認知行動療法とは、「認知的な側面を特に重視した行動療法的アプローチの総称。外から観察可能な行動と同様に、思考、信念、帰属、期待、イメージといった媒介となる認知的な活動を評価、変容することで、行動的変化、不快な感情の軽減といった治療効果を生み出そうとする指向性をもつ治療パッケージ」(現代カウンセリング事典より)です。よって、認知行動療法の中には、認知療法や論理療法、ソーシャル・スキル・トレーニングなどが含まれます。

認知行動療法を【行動論的アプローチ(人が新しい行動を身につけるための「学習理論」)と、認知的なアプローチ(人が現実を認知することに対しての「情報処理理論」)を併せ持ったカウンセリング療法】という捉え方をすれば、リアリティセラピー(現実療法)は認知行動療法の一つとも言えるかもしれません。

加えてリアリティセラピーでは、精神分析療法などで触れられる、動機付けに関する「力動論」の観点についても、五つの基本的欲求という概念を持っています。

リアリティセラピーの土台には、行動(全行動)と認知(知覚のシステム)と力動(基本的欲求と上質世界)をすべて含んだ【選択理論心理学】という理論があることが、認知行動療法との大きな違いです。


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